国頭方言(与論島)
鹿児島県の南部。奄美群島の最南端に位置する与論島。この島では島独自の言葉のことを「ユンヌフトゥバ」と言います。この「ユンヌフトゥバ」を学ぶために、以前から様々な取り組みが行われていることから、与論島は方言教育の先進地と言われています。
その一つが「方言カルタ」。「ユンヌフトゥバ」を覚えるために作られたこのカルタは、子ども達の間でとても人気があり、毎年2月に開催される「ユンヌカルタ大会」は大変な盛り上がりを見せます。また島全体で方言に取り組む与論島では、「ユンヌフトゥバ」の日が制定されています。この与論島の「ユンヌフトゥバの日」にならって、今では奄美群島全体で2月18日を「方言の日」と定めることになったのです。
与論民俗村という資料館を営んでいる菊秀史さんは、ユンヌフトゥバと共通語、ともにしゃべれる「バイリンガル」になることが重要なのだと言います。「バイリンガルの育成」を目標に、与論島では家族みんな、地域ぐるみで方言の教育に取り組んでいるのです。