消滅の危機にある言葉
現在世界で話されている言語の数はおよそ6000語と言われています。2009年、ユネスコはそのうち、およそ2500語が消滅の危機に瀕していると発表。日本においてはアイヌ語、八丈語、奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語の8つの言語が消滅危機のリストに加えられました。
共通語とは異なったこれらの言葉は、その地域の自然や文化、伝統などを表しています。言葉はそれを使ってきた人々の暮らしや、その土地の気候風土によって育まれてきたものです。言葉を失うということは、長い歴史の中で培われてきた文化を失うことに他なりません。
先人達が大事に育ててきた地域独自の言葉は「目には見えない宝物」。その宝物を後世につないでいくために今、日本で消滅の危機にある8つの言葉の地域では、どんな取組が行われているのか見てみましょう。