どうやっておぼえたの?
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江戸城は徳川将軍のお城だったし、国会議事堂も東京にあるものね。でも、山の手ってどんなところなの?
山の手っていうのは、むかしは各大名のお屋敷があって、そのあと、貴族やお役人、学者などが住んでいたところさ。
東京に住んでいれば、ふつうに話せるようになると思うけど、東北や、西日本などに住んでいる人はどうやっておぼえたの?
まずは小学校の「こくご」の時間に習ったんだって。昔はお手本になるテレビやラジオもないから、たいへんだったろうね。
そうか、テレビやラジオを見たり聞いたりしていれば、全国どこに住んでいても、おなじことばをお手本にできるのね。
だから、共通語(標準語)を、だれもがわかるようになったのは、みんなの家にテレビがあるようになった50年くらい前からなのさ。
おじいさんやおばあさんは、大人になってから、はじめてテレビを見たから、共通語(標準語)は、不思議だったでしょうね。
でも、本や新聞は、明治時代から標準語で書かれていたから、文章を読んだり書いたりするときは、むかしから標準語だったんだよ。
本当にだれでも共通語(標準語)をわかるようになってきたのは、テレビやラジオをみんなが使うようになった、わりと最近のことなんだね。